32インチのお気持ち表明!!!!!

言いたいことを言いたいだけ叫びまくる。

ASローマ選手紹介後編

 やるつもりはなかったんだけど、時間持てあましてるし、公式戦3連勝で気分がいいので書くことにした。試合が見れれば文句はないんだけど聞いてるかいDAZN? 言っとくが俺はしつこいぞ。未だにフジテレビを許してないくらいにはしつこいからな、覚悟しておけ。

 

 

MF編

背番号4 ブライアン・クリスタンテ

 常人の理解を超えるなんでも屋アタランタ時代は攻撃的MFとして59試合15ゴールという活躍をしたかと思えば、ローマに移籍してくるとポジショニングセンスや展開力を活かしボランチの選手として活躍。昨季に至っては3センターバックの真ん中を中心に出場し、なんと左CBでも出場。どこのポジションでも及第点を出せる戦術的インテリジェンスは底知れない。

 EUROイタリア代表でもあり、良く言えばスーパーサブ、悪く言えばバックアッパーとしてスペイン戦を除く6試合に途中出場。交代の相手もロカテッリ、バレッラ、ジョルジーニョ、インシーニェ、ヴェラッティと様々。スピナッツォーラが離脱した時は本職のエメルソンがいるにも関わらず「クリスタンテ左SBやれ!」と勝手に思っていました。

 オカマに好かれそうな顔立ち。そして無表情。ゴールが決まった時、ローマ公式のツイッターで決めた選手のショート動画が投稿されるんだけど、その時の顔が良い感じにむかつく。

 

背番号7 ロレンツォ・ペッレグリーニ

 俺たちのカピターノ(キャプテン)。25歳ながら腕章を巻くローマ生まれ、ローマ育ち、下部組織出身選手。イタリア代表。ロマニスタからは専らロッロと呼ばれる。

 そういう経歴なので、ロマニスタからの期待が尋常じゃなくかなり愛されているが、反対に愛が重すぎる厄介もたくさんいる。ライバルチームのラツィオのキャプテン、インモービレとの仲良し写真をSNSに投稿すると叩かれ、奥さんの出産に立ち会うためにチームから離脱すると叩かれる。

 現ユヴェントスのルカ・ペッレグリーニも過去にローマに在籍しており、ロッロとかぶった時期があったため大変紛らわしかったらしい(R.PellegriniとL.Pellegrini。初見殺しである)。血縁関係もない。

 EUROイタリア代表に一度は選出されたものの、けがで離脱したため本大会の出場はなかった。代わりに招集されたカストロヴィッリが全然試合出なかったのでファン心理としては残念な気持ちがより強まった。ワールドカップ予選には招集されたので活躍に期待である。

 

背番号8 ゴンサロ・ビジャール

 眉毛が松尾千鶴なスペイン人MF。昨季は14番をつけていたものの、フォンセカ前監督の下急成長し、今季からは当初から希望していた8番に変更。が、モウリーニョ新監督からは一応戦力としては数えられてはいるものの序列はかなり低く、移籍が取り沙汰されている。こうして記事を書いている間にHERE WE GOしているかもしれないと思うと早く投稿しなければと気持ちが焦ってしまいます。
 スペインの東京オリンピック世代代表では10番をつけており、A代表デビューも済ませている。前編で書いた通り、結局は招集を拒否しているので来日はしなかったが、近い将来スペイン代表で活躍している姿が見られるかもしれない期待の選手である。

 スペイン人らしい巧みなボールさばきが魅力的で、軽いプレスなら3人くらいに囲まれても躱してしまう。しかし守備では軽い対応が散見され、特に昨季終盤は悪目立ちしてしまっていた。最近では移籍関連でファンからの心証が下がってるのもあり「オ○ニー」呼ばわりされた。が、あれだけ上手い選手が守備もできたらそれはもうブスケツなのでそこは目を瞑ろうぜ。個人的には守備構築に評判のあるモウリーニョ下でどういう成長をしていくのかを見てみたい。

 

背番号17 ジョルダン・ヴェレトゥ

 ローマの心臓を担うフランス人MF。尋常じゃないスタミナで走り回りチームのカウンターを支える。遅攻でも動きなおしを怠らない非常に献身的な選手。PK職人でもあり、ローマに来てからのPK成功率はなんと100%。熱狂的なロマニスタとして知られる実況アナウンサーの北川義隆氏は、昨季の2節ユヴェントス戦でヴェレトゥがPKを蹴る際、助走の段階から「20-21シーズンのローマ最初のゴールは」と決める前提で話していた。

 あまりの活躍ぶりからセリエ界隈では知らない人はいないクラスの選手だが世界的には全くの無名で、ビッグクラブからの引き抜きの噂が一切出てこない。というのも、フランスA代表歴が一切ないのである。これは俺的セリエA七不思議のひとつに数えられています。

 が、なんとこの度ワールドカップ予選のメンバーとして初めてヴェレトゥが招集されました! 七不思議が六不思議になった瞬間を見たぜ……。これを機に知名度ドカンと上げてプレミア移籍とかしちゃわないかと今から心配しています。

 

背番号22 ニコロ・ザニオーロ

 イタリアの超新星。22歳。どうでもいいけど俺と同い年。セリエAに精通するサッカーライターの細江克弥氏は、現在のイタリア代表の戦術を「ザニオーロありき」と表現している。身長190センチと大柄でフィジカルが強く、それでいてテクニックもある規格外な選手である。正直なんでローマにいるのか謎。

 スキャンダラスな話題が事欠かない。長年付き合った彼女と別れたかと思ったらすぐに新しい彼女が出来たり、別れた彼女との間に子供が出来てたり、ママが元カノをdisったり。これ全部去年の出来事。2度の前十字靭帯の怪我で長期離脱している間にあれこれと問題を起こしていた。そんなこんなでSNSが炎上し、しばらくSNS断ちするといったのに数日後にはインスタやっちゃう。リハビリしろ!

 つい先日、復帰後初ゴールを決め、直後に膝から崩れ落ちてチームメイトがたくさん集まってくるという感動的なシーンがあった。あまりにプレーしていない時期が長かったためトップフォームに戻れるかという心配もあったが、余計なお世話だったようである。

 

背番号42 アマドゥ・ディアワラ

 サッカー選手ではあまり見ないギニアの出身で代表歴もある24歳の選手。

 昨季の開幕節、ローマ対エラス・ヴェローナである意味伝説を残した。ざっと説明をすると、セリエAでは22歳以下の選手は登録リストに記載しなくてもいいというルールがあって、22歳当時のディアワラも例に漏れず登録はされていなかった。が、20-21シーズン開幕時には23歳になっており、この年からはきちんと選手登録をしなければならなかったわけです。ところがローマがそれを忘れていて、ヴェローナ戦で無登録のまま試合に出ちゃいました。この試合は没収試合となり、うっかりミスの張本人はクビになったことで収束するかと思われたこの話題、クビになったその人がヴェローナに就職することで大きな波紋を呼びました。そんなことってあるかよ?

 今季の話をすると、ビジャールと同じく、戦力内としては序列がかなり低く、後述するユース上がりのボーヴェよりも優先度が低いため、放出を検討されている。移籍市場閉幕まであと数日、どうなるか見ものである。

 

背番号52 エドゥアルド・ボーヴェ

 昨季トップチームデビューを果たした19歳のイタリア人。今季の開幕節でも途中出場を果たした。プリマヴェーラ組の中ではモウリーニョからの信頼が最も厚い選手であり、現時点で先輩のビジャールやディアワラよりも序列が高いと考えられている。どのような成長をしていくのかが楽しみである。トップチームでの出番がまだそこまでないので情報も少ない。なにしろwikipediaがない。ということで内容薄くてごめんなさい。来季にはたくさん書けるようになってたらうれしいな。

 

背番号55 エブリマ・ダルボエ

 これまたサッカー選手では珍しいガンビア出身の19歳。たしかトップチームデビューは昨季終盤のヨーロッパリーグマンチェスターユナイテッド戦の2ndレグの途中出場。この試合で大活躍を見せ、ポグバやブルーノフェルナンデスからユニフォーム交換を求められた。昨季、いいところがほぼなかったローマの中で数少ない光明だった。

 14歳で家族と別れイタリアへと発つも、人身売買組織に掴まり散々な目に遭い、難民ボートでようやくイタリアに来た超苦労人。保護された当時は身長に対して体重が異常に軽かった。現在では年俸のほぼすべてをガンビアに残した家族に送っている超いいやつ。同じアフリカ出身だからか、ディアワラと仲がいいらしい。

 しかし今季はモウリーニョからほぼ構想外となっており、開幕節ではベンチ入りすら出来なかった。センセーショナルなデビューをしたことで期待の声もかなり厚いが、現時点ではローマでの活躍はあまり見込めないと言ってもいい。

 

背番号77 ヘンリフ・ムヒタリアン

 アルメニアの年間最優秀選手賞を何度も受賞する同国の英雄。昨年、母国とアゼルバイジャン間で紛争が起きた際にはSNSで戦争反対のメッセージを発表した人格者である。

 シャフタールドルトムントでブレイクし、マンチェスターユナイテッドへ移籍、その後アーセナルにも在籍したもののプレミアリーグでは思うような活躍が出来なかったため、「終わった選手」などと揶揄されることもあったが、ローマにレンタル加入後は22試合で9ゴールの大活躍。レンタル期間後はアーセナルに一旦は戻るもののローマは完全移籍に向けて行動を開始。すると、なんとムヒタリアンアーセナルが契約を解除してフリーでの獲得に成功した。これのせいでローマはアーセナルサポから大いに嫌われ、「乞食」呼ばわりされたのでした。

 ロマニスタからは「ミキ」と呼ばれることが多い。そのため、Twitterでファンの試合の感想をパブサしてもお笑い芸人のミキや、一般人の日常ツイートが大量に引っかかってしまって大変不便。さらにはムヒタリアン、ミキタリアンなどの表記揺れもあるので不便さに拍車をかけている。

 

 

 

FW編

背番号9 タミー・エイブラハム

 俺はまだエイブラハムが9番をつけていることを直視できません。俺のアイドル、エディン・ジェコの背番号を引き継ぎチェルシーから獲得。その獲得金額は確かローマでの歴代2番目の高さだったような。ちなみに1番高かったのはEUROで大活躍したチェコ代表のパトリック・シック。逃した魚がデカすぎる。

 ジェコの急転直下インテル移籍を受けたパニックバイという見方が強く、その金額に対しては慎重な判断が必要であるが、デビュー戦となったフィオレンティーナ戦ではいきなりファン投票マンオブザマッチに選出された。チェルシーの買戻し条項が含まれた契約なので、買い戻されない程度にそこそこ活躍してもらいたいというのが本音。

 

背番号11 カルレス・ペレス

 昨季から背番号を変更したスペイン人その2。これまでは31番だった。バルセロナカンテラ育ちで、トップチームでは10試合に出場、1点だがゴールも決めている。ローマに来た時もバルセロナからのレンタルという形だったが、現在は買い取り義務が発生して所有権はローマ。

 今季は後述の超新星ザニオーロとポジションを争うことになるので、前任の11番にすら勝てなかった昨季を見ると不安でしかないが、しかしバルサ育ちらしく個人能力は非常に高い。困った時に一人でどうにかしちゃう能力で言ったらローマ最強の可能性を秘めている。戦術理解や守備意識が強くなったらそれこそバケモンである。プレシーズンを見る限り、守備はやや改善傾向にあるか。

 カルレス・ペレスに関してもあまり面白い話題が出てこないので短めになってしまった。すまん。

 

背番号14 エルドル・ショムロドフ

 セリエAでは世にも珍しいアジア人のうちの一人、ウズベキスタンの選手。2019年のアジアカップでは日本代表からゴールを奪っているので聞いたことがあるという人もいるかもしれない。ソースは不明だが、ローマ在籍選手としては中田英寿以来のアジア人ではないかとも言われている。

 昨季所属のジェノアでは主にスーパーサブとして31試合に出場し8ゴール。見事ステップアップを果たした。「ウズベキスタンのメッシ」の異名を持つが、プレースタイルは全く異なる。身長は190mと大柄だが、典型的なセンターフォワードというわけではなく、どちらかというとセカンドトップのプレーが得意で、フリーランニングやスピードが武器でシュート技術も高い。

 ローマではプレシーズンから良い活躍を見せ、序列としてはエイブラハムに次ぐ2番手。2列目としてもプレーできるというのが大方の見方なので、コンスタントに出場ができるだろう。

 ファーストネームのEldorをツイッターの翻訳機能が「長老」と訳すことでおなじみ。後述のマジョラルとともにいい味を出している。

 

背番号21 ボルハ・マジョラル

 レアル・マドリードの下部組織出身のスペイン人FW。トップチームでは20試合3ゴールの成績を残してはいるが、キャリア全体を通してレンタル移籍がメインであった。ローマにも買取オプション付きのレンタルで加入している。

 昨季、マドリ―のジダン前監督からは残留を望まれたものの本人がローマ加入を望み、イタリアにやってきたという中々根性のあるやつ。結果も残し、ジェコのサブとして考えられていたものの最終的にはジェコよりもゴールを決めた。ジェコ加入後にジェコよりも点を取ったCFはマジョラルが初めてだったらしい。

 もちろん買い取りオプションを行使すると思われたものの、財政的な理由もあり、いったん今季は保留し、来季終わりに判断するという形になったが、エイブラハム、ショムロドフの加入で序列を落とし、現在3番手。マドリ―もこれを受けてレンタル先の変更を考え始めており、去就が不透明である。

 ゴール後はマシンガンを撃つパフォーマンスを行っているが、VARで審議が入った際にはパフォーマンスをするタイミングを見失いがちなようである。また、ラストネームのMayoralがツイッターの自動翻訳では「市長」と訳される。

 

背番号59 ニコラ・ザレフスキ

 イタリアとポーランドの2重国籍を持つ選手で、代表はポーランドを選択。つい先日A代表にも初選出された期待の19歳である。イタリア代表を選んでないのでカラフィオーリに比べると影が薄いが、実はザレフスキもローマ出身。

 ヨーロッパリーグマンチェスターユナイテッド戦2ndレグでデビューし、放ったシュートがディフレクションしてネットを揺らした(公式記録はオウンゴール)。プレシーズンではある程度の出番を与えられていたが、さすがにスタメン奪取までには至らず。今季はどこまで起用されるかは不明だが、オウンゴールではない正真正銘のプロ初ゴールが見られることに期待したい。

 

背番号92 ステファン・エル・シャーラウィ

 ひと昔前にミランで大注目の若手として活躍したイタリアとエジプトの2重国籍を持つ選手。もうベテランかと思いきや早熟だったので実はまだ28歳。エジプトの血が入っていることから愛称は「ファラオーネ」。

 2016年にミランからのレンタルで加入すると16試合で8ゴール。翌シーズンから完全移籍でローマ加入した。しかし、財政難に苦しむローマは2019年に上海申花に完全移籍で放出。惜しまれつつも金満傾向を強める中国へと発った。

 ところが上海ではほとんど活躍ができず、イタリア代表に入るには欧州に戻ることが必要と考え、2020年の夏にはローマ復帰の噂が急浮上。移籍期間終了の数日前にはSNSでローマ復帰を匂わす投稿をしたため、色めき立つロマニスタが大量発生した。が、前編で書いたようにスモーリングの移籍交渉が長引いたこともあり、結局獲得は出来ず。エルシャーラウィは移籍期間の終了を受けて「てへへ」みたいな顔文字を投稿している。勇み足もいいとこ。結局ローマ加入はさらに半年待つことになった。

 かつてほどの活躍はまだ出来ていないが、湿気込むには早すぎる年齢なので、今季こそ奮起を期待しています。

 

 

 

 おわり! 後編は6500字だってよ。こんなに大変になると思わなかったのでもう一生やらねえ。校正するのも面倒だからノーチェックで投稿してやる。許せ。