32インチのお気持ち表明!!!!!

言いたいことを言いたいだけ叫びまくる。

負けてないと思ったらまだ負けてないのだ。~『化物』あとがき~

 SSを書きました。半年ぶりですね。御託はいいとしてこの記事の目的は宣伝なので、とっととリンクを貼りましょう。いいから読め。

 

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 今回が初めての学園アイドルマスターSSとなります。これを学園アイドルマスターSSと言っていいのだろうか、というともちろんYESである。

 詳しい説明をしたのがもう数年前なので改めてここで説明しますが、これは「観測外のアイドルマスター」という短編シリーズです。ゲーム内に登場するアイドルがほとんど登場しません。

 このシリーズが始まったきっかけとしては、スターウォーズのローグワンみたいなことがやりたかった、というのが発端だった気がします。うろ覚えだから違うかもしれない。とにかく、本編に一切登場しないスピンオフ主人公が大活躍をする話。スピンオフでこんなに活躍してるのに本編に出てこないってことは……って邪推が容易にできてしまう話が書きたかった。

 つまり背景にアイドルマスターを使用することで、主人公の運命を最初から確定させているのです。だからこれはアイマスの二次創作だし、アイマスでしかできないのです。

 今回の主人公、安住香もそうですね。もちろんゲームである学園アイドルマスター本編には一切登場しません。だからこそ香は絶対に十王星南に勝てない。恐らく、未来永劫。

 一応ハッピーエンドの形でSSは投稿しましたが、そういう意味では香の人生はシリーズ初の明確なバッドエンドと言うべきかもしれません。叶わない夢に挑み続けることになるわけですからね。

 

 さて、今回のSSには参考にした作品が2つありますので、そちらの紹介をしましょう。

 1つ目は、鍋倉夫の漫画『リボーンの棋士』です。ご存じの方はいるでしょうか。漫画ワンで無料で読めるのでおすすめです。

 『リボーンの棋士』は、将棋の世界の話です。主人公の安住浩一は子供の頃から将棋が得意だったことからプロ棋士養成機関の奨励会に入会しますが、26歳までにプロにならなければ強制退会しなければいけないという決まりによって奨励会を退会、プロ棋士の夢を諦めます。人生の大半を将棋に費やした結果、将棋以外取り柄のない26歳のフリーターが誕生したわけですが、その後いろいろあってもう一度プロ棋士を目指す、という話です。

 今回のSSは、この『リボーンの棋士』のストーリー展開をかなり真似ています。SSの展開としては「アイドル引退→フリーター→アイドル復帰→初心を思い出す→咲季という壁にぶちあたる→超絶レッスンで実力を磨く→星南に完敗する→トップアイドルになるため挑み続ける」というのがおおまかな流れです。

 このアイドルの部分を将棋に入れ替えて、人名を適当なものに当てはめたらそれは『リボーンの棋士』のストーリー展開になります。

 とはいいつつ、細部ではオリジナリティも出せたと思うので丸パクリはしてないつもりでいますが、他者の評価はどうでしょうか。感想なんてものはベルマークよりもなんぼあってもいいですからね。

 

 2つ目はタイトルにもなりました、星野源の『化物』。これについては、『リボーンの棋士』を参考にして書こうと思い立って大まかなプロットを練っている内に、『化物』っぽいなと思って後付けでそっちに寄せていった感じです。

 曲自体が歌舞伎役者の中村勘三郎をイメージして書いた曲なので、立場は違えど舞台に立つもの同士、共通点があったのかもしれませんね。

 2番のサビが特にお気に入り。こんなの香じゃんね。SSのクライマックス、十王星南親愛度コミュ8,9の合同ライブのシーンでは、「この私を、『一番星』を目指しなさい! アイドルの頂点は、あなたたちの夢は、ここにある!」という星南の勝利宣言を引用しています。これを聞いた香は、星南を目指すようになります。つまり、星南を「未だ叶わぬ体中で藻掻く思い描くもの」として地獄の底に向かっていくのです。

 SSのラストシーンも、楽曲の最後の歌詞とかかっています。名実ともに化物になった香が奈落からせりあがってきて、自分の歌を観客に聞かせるわけです。「誰かこの声を聞いてよ」と。

 

 次に、安住香という名前の由来について簡単に紹介しましょう。といっても大したものではありません。苗字の安住は『リボーンの棋士』の主人公、安住浩一から。名前の香は将棋の駒の香車からとっています。過去一安直な名前になりました。

 当初は安住のライバルである土屋の要素も入れたいと思っていたんですが、土屋のことが好きだからこそ中途半端に名前だけで使いたくなくて、だからといって土屋の性格を香に反映させるとSSが陰鬱になりすぎる気がしたので泣く泣く排除しました。人間味と言う意味では深みが出るんだろうけどね。

 ちなみに、プロデューサーの上司として最後の方に登場した伊達という名前は、安住の奨励会時代の師匠にあたる人の名前からとっています。大人になった安住との師弟対決はかなりの名場面ですよ。

 

 というところであとがきは以上。なんかいつもより短い気がするので、後から書きそびれたこと見つけたらサイレント修正するかもね。

 ではまた。