32インチのお気持ち表明!!!!!

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大宮アルディージャシーズン採点2022

 採点始めてもう何年目だって話なので御託はなしにしてさっさと本題に行くよ

 採点対象とスタッツは下記リンクを参考。(大宮アルディージャ 2022 シーズンサマリー | データによってサッカーはもっと輝く | Football LAB (football-lab.jp)

 

GK

上田智輝 2試合112分 5.0点

不運な一年。元々2ndキーパーの立ち位置として、年齢が懸念される南のバックアップを期待していたが本人が怪我をしてしまった。

 

南雄太 15試合1294分 5.5点

味方のふざけたパスのせいでキャリアを終わらせかねない怪我を負ってしまった。本当に忍びないが、正キーパーが15試合では及第点は出せない。車を運転できるくらいには回復しているようなのは救い。

 

志村滉 26試合2261分 7.5点

南、上田の怪我を受け緊急補強。加入当初は2ndキーパーとしてキャリアを積んできたであろう経歴を勝手に不安視していたが、見事に裏切ってくれた。序盤戦は味方との連携に多少手こずった印象があるが、時間が経つにつれ安定感を増した。緊急補強と言えば後述の2人が脚光を浴びがちだが、影の残留の立役者。

 

若林学歩 1試合90分 6.0点

まさか本人も1年目からここまでベンチ入りでき、あまつさえデビューまでするとは思わなかったであろう。出場した試合では多くの課題を抱えたが、全国的には無名のサッカー部から1年目でその経験を出来たこと自体がまずは収穫。今後に期待。

 

 

 

DF

岡庭愁人 14試合1199分 8.5点

固定できなかった右サイドバックの緊急補強として冬に加入。熱いハートと運動量で絶対的な主力となった。カットインしたい柴山との相性も抜群で、相手左サイドは相当手を焼いたに違いない。目の前での「寝ても大宮」に涙したその姿は多くの大宮サポの心を鷲掴みにした。

 

山田将之 9試合546分 4.5点

相馬監督とは町田時代に共闘したこともあってか、就任直後の試合ではスタメンに名を連ねたものの以降は沈黙。元々が高木監督時代のWBとしての活躍によって完全移籍したので、4バック移行後に苦労するのは当然というべきか。

 

田代真一 15試合651分 6.0点

主に試合を締めるクローザーとして出場。1点リードからの田代投入は言ってしまえば勝ちパターンの一つだった。ただ、後述の某CBを俺が極端に嫌いなために、主力としての活躍がもっと見たかった。一番気持ちの見える選手だったので契約満了は少し惜しい。

 

新里亮 39試合3042分 2.0点

スピードはなく、統率力もなく、ボールの落下地点には入れず、ショートパスは高確率で1メートルずらし、パワープレーで前線に上がっても普通にはじき返され、クロス対応ではボールウォッチャーになり誰とも競らずに届かないジャンプをする。そのせいで袴田が一人で2人を相手にする必要が生まれ、小野が猛ダッシュで戻らされる羽目になる。ご自慢のロングフィードもシーズン通して点に繋がったのはせいぜい3点くらい。その前に何失点に絡んでるんですかって話。

 

茂木力也 33試合2416分 5.5点

馬渡移籍の穴埋めとしての新加入。比較するには相手が悪すぎた感は否めない。一人で状況を打開するタイプではないため分かりにくいが、試行錯誤の中で努力の跡は見えた。悪い選手ではないために、適切な役割を与えたいところ。

 

西村慧祐 27試合2244分 5.5点

俺がユニフォームを買った西村慧祐は30試合も出られないような中途半端な選手じゃない。怪我だかなんだか知らないが(本当に何も知らない。情報あったら教えてください)、もっと試合に出るべきだし、それだけの実力はある選手。もったいないの一言。来季も移籍しないよな?

 

袴田裕太郎 14試合1260分 9.0点

完璧。世にいう「左利きCB」の重要性を肌で感じた。ボールの流れ方と人の立ち位置が袴田が入ることで大きく変わった。もちろん守備も安定していて、気持ちのこもったプレーとともに見事に守備陣を統率した。さらにはセットプレーでの得点を始め「盾で殴る」という言葉がよく似合う。いいから黙って大宮に土地を買え。

 

吉永昇偉 11試合324分 6.0点

WBで開花した選手なので、チームに適応できるか不安だった。実際、サイドバックで出場した際は守備強度で後れを取ることがままあり、厳しい状況だったと言える。元々前線の選手だったこともあり、サイドハーフでの出場もあったが特筆する活躍はなし。あまりいい評価は下せないと思っていたところの山口戦でのCFでの出場は大きな可能性を感じた。期待感がものすごかったのでそれだけで及第点あげちゃう。

 

貫真郷 2試合180分 6.0点

サイドバックが手薄な陣容だったためもう少し出番が来るかと思っていたが、悠長に育成している場合じゃなくなったために岡庭加入後はベンチ入りもままならず。高いサイドバックとしての価値は他の選手にないものなので、今後もそれを活かしたプレーを見たい。あとロングスローは見事。

 

 

 

MF

大橋尚志 19試合1196分 4.0点

霜田監督時代のボールを持つスタイルでは、パス出しの判断が遅く前線の選手が無駄走りばかりやらされているような印象を受けた。本来の持ち味である守備面を重視する相馬監督に変わった時はもう少し重宝されるかと思ったが、反対にベンチ入りすらしなくなった。

 

三門雄大 13試合790分 6.0点

移籍をする判断は尊重する。情報追っかけてないけど元気でやってるかい? 毎年毎年三門に甘えて舐めた守備しかできなかったチームからの脱却としては、ある種荒療治だったといえるかもしれない。

 

菊地俊介 27試合1528分 7.0点

この人の本職は中盤なんだと思い出させられた。もちろんCFとしても富山とのコンビは一番守備が安定したが、ボランチを栗本と組んだ時の守備強度はピカイチだった。少々危険なタックルをすることもありひやひやすることもあるが、浮上のきっかけを手繰り寄せた。

 

奥抜侃志 19試合1086分 6.5点

移籍すると知って大急ぎで特製ユニフォーム買いました。グールニクザブジェは苦戦してるけど奥抜は結構頑張ってるよ。少しずつかつてのイケイケ奥抜が帰ってきた矢先の移籍だったので応援するっきゃねえ。ガッツリ主力だったのでちょっと不安だったけど、案外なんとかなっちゃったね。

 

武田英寿 31試合1402分 5.0点

良くも悪くも頑固なプレーヤーに感じた。自分のやり方を崩さないというか。結果を出せればそれでもいいんだろうけど、Jリーグでノーゴール2アシストで王様扱いはできませんよ?

 

大山啓輔 24試合1047分 6.0分

気迫が増したように思える。霜田体制のアンカーでは最適解のように思えたものの継続しなかったのは何故なのか。本人の談にもある通り、スピードやテクニックでは他の選手に劣る中で、アカデミー出身の最年長として絶対に負けてはならない「気持ち」の部分は示せたのではないか。来季こそ絶対的な主力としての活躍を期待。

 

矢島慎也 38試合2650分 6.5点

霜田監督時代のインサイドハーフではこの上ない可能性を示した。が、時間が経つにつれ守備面での不安が見え始めた。キャプテンとしてチームを引っ張ってくれたし、良いシーンもたくさんあったから難しいけど、守備を重視したい俺としては少々辛めに点数を付けさせていただく。

 

栗本広輝 21試合1771分 7.5点

JFL上がりだからあんまり期待はしないで応援するつもりだったが、当時の俺は俺がぶん殴っておきました。ありがとう、あなたはJ1クラスです。走力とポジショニング感覚に優れ、いてほしい場所にいてほしいタイミングで走り込んでくれた。今季中盤戦以降のチームの要。

 

小島幹敏 33試合2294分 6.5点

昨季に引き続き、守備面での成長が著しい1年に。相馬監督になって2か月後あたりからベンチ外が続き、やはり守備面が不安視されたのかと思ったが、全くそんなことはなかった。これまでの攻撃センスはそのままに守備でも体を張って走れる選手になった。まだポジショニングが定まらず栗本のお世話になることもしばしばあるが、そこは伸びしろとして評価したい。期待も込めて辛めの採点。

 

三幸秀稔 9試合440分 3.5点

監督交代によって運命が狂った。走力と守備強度が求められる相馬サッカーの中盤において、必要な能力のすべてに欠いた。シーズン後半に向けて徐々にベンチ入りの回数も増えたが印象的な働きは出来ず、他の選手の怪我やコンディション不良での消去法で選ばれたのかなと思ってしまうような残念さだった。

 

高柳郁弥 1試合28分 6.0点

「おっ!」と思った人も多いのではないか。短い時間の中で勝利に向けて全力で自分の強みを発揮する姿勢は非常に好感。来季から正式にトップチーム登録とのことで、また一人非常に楽しみな選手が現れた。

 

泉澤仁 16試合479分 5.0点

前に大宮に所属していた時期を詳しく知らないが、個人的には正直期待外れだった。ドリブルで相手を剥がした回数で勝敗が決まるわけではない。1ゴール0アシストは前線の選手としてどうなのか。「上手いけど怖くない」大宮の典型的な選手に感じた。

 

小野雅史 38試合3243分 8.0点

チームMVP。人数過多だったユース出身の攻撃陣とのポジション争いをするでもなく、サイドバックとして新境地を開拓。怪我さえなければほぼ全試合フル出場で、参考資料のスタッツを見ても、攻撃、パス、クロス、パスレシーブ、奪取、守備がリーグ全体の2桁順位。チーム内でも10項目のうちシュートとセーブ以外の8項目でトップテンに入り、攻撃、パス、奪取では1位。前半戦は慣れないポジションに苦戦する節も見られたが、試合を重ねるごとに安定感が増し、今となっては本職顔負けといっていいレベルではないか。

 

柴山昌也 35試合2462分 7.5点

いつ世界に出しても恥ずかしくない。ドリブルはもちろん、視野の広さ、パスセンス、走力、守備意識すべてが一級品。本人の努力ではどうしようもないフィジカル以外は必ずJ1でも通用する。チームで産んだゴールの24%近くに直接関与しており、「怖い」選手となった。この選手の流出をいつまで止められるかで今後の大宮の数年間が決まってしまう予感さえ感じる。

 

 

 

FW

河田篤秀 40試合2212分 5.5点

チーム最多出場数ではあるが、後半戦に向けて大きく調子を落とす。1stディフェンダーとしての働きを重視する相馬サッカーで最後まで得点パターンを見出せなかった。戦術に不適合なのは明らかで、「河田がいないと点が取れない」霜田監督期が嘘であるかのように「河田が入ると点が取れない」チームになった。守備も一人で突っ走って連動に欠く面があり、いい印象は最後まで出せず。来季の契約について本人も思うところはありそうだが、俺としては是非とも残って欲しい。

 

高田颯也 14試合344分 4.5点

開幕前の期待感とは裏腹な結果になった。ドリブル以外の強みが見えず、困った時のジョーカーとしてしか使いようが無いように思える。実際スタメンでの出場は3試合のみで、得点もアシストもなし。来季も化けられなかったらそろそろ嫌いになっちゃいそうだから早く主力になって欲しい。

 

矢島輝一 7試合129分 5.5点

怪我が思った以上に長引いた分、短い期間で1年分の活躍が見たいところだったが、現実は甘くなかった。フィジカル面については互角以上に戦えていたが、結局FWは数字には反論できないので0ゴール0アシストは残念。ポストプレーに強みがある自覚が強すぎて自分で打てるシーンもあったのでは?と感じるシーンもいくつか。「飛び道具」としての起用は計算が立つが、果たして来季の契約はどうなるのか気になる。

 

中野誠也 22試合1092分 7.0点

90分あたりの得点数がチームトップ。中盤戦で苦しんだものの後半戦に富山と2トップを組むと一気に得点を量産。尋常ではない走力で守備に裏抜けに起点にと奔走し、毎試合のヒートマップがとんでもないことになっていた。得点期待値2.764に対して実得点6は、カウンターチームのスタッツとしては非常に頼もしい。

 

富山貴光 32試合1369分 7.5点

前述の中野同様、得点期待値に対する実得点が2倍以上あり、非常に頼もしい。やはり守備のセンスは圧巻で、嵌めに行く、牽制にとどめる、中を切る等々状況に応じて前からの守備を統率した。キャプテンとして闘志むき出しで全力疾走し、途中出場ながら試合終了後ピッチに倒れ込んだ横浜FC戦だったかが非常に印象的。31才にしてキャリアハイの得点数で大宮歴代得点ランキングでも8位に浮上し、もはや立派なレジェンドである。

 

室井彗佑 1試合15分 6.0点

短い時間の中で訪れた決定機を逃してしまい、本人も非常に悔しそうだったが、来季どのような扱いになるのかが気になる。どんな強みがあるのだろうか、まだ分からないので何とも言えないというのが正直なところ。

 

山﨑倫 7試合384分 6.5点

上々のプロ1年目と言っていいのではないか。終盤戦にベンチ入りのチャンスをつかむと、その後3試合目からはスタメンでプレー。守備の難しさは多少感じているように見えたが小野の指示で大きなピンチを生んでしまったような印象は少ない。アカデミーの先輩に当てはめるなら黒川が近いように感じる。直接得点に絡むことは少なかったが、また楽しみな選手が出てきたな、という感じ。来季の爆発に期待。

 

 

総括

 昨季、霜田監督の手腕によるところのメンタル改善によって見事残留を果たしたわけだが、「やるしかない」という気持ちはそう長くは続かないのは当たり前であって、開幕当初からこういう結果になる気配を感じていた人も一定数いたのではないか。

 

 開幕前から言われていた守備陣の心もとなさについては、やはり予想通りといったところで、夏の移籍で袴田と岡庭を取れなかった世界線を考えるとぞっとする。一方で、小野をサイドバックにコンバートするアイデア、南、上田と不運な形で離脱が続いたGK陣を迅速に志村で補った点、栗本の発掘、若い攻撃陣の覚醒・台頭、奥抜の海外挑戦と評価すべき部分もあるのは確か。

 

 自分としては霜田監督への感謝と信頼をこめて常に擁護派、続投派であったが、霜田監督期後期、最大の持ち味であるド迫力攻撃を捨ててドン引きカウンター&ウノゼロ狙いのチームになってからは霜田監督を続投する意義を感じなくなった。恐らくあのあたりから解任宣告はされていたのではないか。相馬監督に代わってからは徐々に守備が明確化。監督交代でチャンスをつかむ選手がいれば、出番を失う選手がいるのは当然の話で、西村、三幸、河田あたりは苦しんだ印象。西村は全然フィットする気がするので、何かアクシデントがあったということにしておきたい。

 

 相馬体制に変わってからは、一方のサイドによって密集地帯で戦う戦術を取るようになり、必然的に反対サイドに振られた時は相手に運ばれることも多く、特にクロス対応には課題を残した。前線の選手としては、守備に走れることを重視したメンバー構成に変わり、上手く追い込んでから中盤で引っかけてのショートカウンターがメインウェポンに。最終ラインのロングボールからの得点もあり、「一撃でゴールを奪う」シーンが多くなった。全体的に走れる選手じゃなきゃお話にならない戦術のため、静的なポジショニングの選手は契約満了を覚悟しておくべきか。

 

 来季のポイントとしては、ここ数年J2下位に沈んでいる中で、目標をどこに設定するのか。正直、口だけで昇格と言われても信頼しきれない点は否めない。誰と契約を延長して、誰を連れてくるか、ここにクラブの姿勢を見出したい。

 まず、柴山、栗本、小野の契約延長は義務と言っていい。J1やJ2上位から伸びる触手にNoを突き付ける覚悟を見せて欲しい。レンタルで途中加入した袴田、岡庭、志村の動向についても気になるところで、特に袴田は所属元の問題があるので流動的な移籍期間になりそう。

 

 また、2種登録で若い選手を多くトップチーム登録しており、さらに来季からは鈴木、高柳、室井が正式にトップチームの一員となる。明らかに人数が多いので一定数の流出が想定される。ベテランと若手のバランス含め、目標を達成できる陣容を整えてほしい。

 

 真面目に総括してみたものの、柄ではないので最後は来季の願望しかない布陣を予想しておいて締めます。新加入選手については、他のチームのことを全く知らないので特定の名前は出さないこととします。

 

キーパーは迷ったけど南が1stで。志村と状況によって使い分けてもいいかも。

CBは袴田西村のペア。控えには20代後半から30代前半くらいの新加入選手を期待。

SBは右に岡庭、左に小野。控えに大卒ルーキー鈴木と、前線での起用を前提としつつ状況によっては吉永も対応可能。

中盤は栗本小島で固めて、控えに大山菊地の盤石な体勢で。消耗が激しく、負けている状況では交代枠がもったいないため、走力があって複数ポジションこなせることを重視。

サイドは右に柴山、左に山﨑。矢島は守備不安を見てあえて外した。念のために吉永、大山を控えに置きつつ、両サイドの選手はできるだけ引っ張って長い時間使いたい。

最前線は富山中野のコンビ。吉永の主戦場はここ。ウイングバックとして磨いた守備技術で河田の守備不安を補う活躍を期待。

 

画像に入れられなかった選手では、貫と矢島慎也は必要な駒だと思うし、高柳と室井の大卒コンビも1年目からどんどん使ってみてほしい。茂木もあと1年我慢して使ってみるだけの価値はあると思う。